オシキャットの歴史・特徴・性格、かかりやすい病気はどんなの?

オシキャットの特徴や性格、かかりやすい病気についてご説明します^^
歴史
オシキャットは、シャム猫とアビシニアン、そしてアメリカンショートヘアとのミックスです。
アメリカの繁殖家バージニア・デイリーは、アビシニアンの毛色にシャムのポイントを持つ猫を作ろうと考えました。
交雑の1代目の子猫たちは、全員がアビシニアンの毛色を持っており、この子猫たちを使って作り出した2代目の子猫たちに、デイリーが求めていたポイントのあるアビシニアンが生まれました。
その中でベージュの地色に茶色の細かいスポットを持つこの猫はトンガと名付けられました。
トンガを新しい猫種と考えたデイリーの娘さんは、トンガの模様がオセロットというヤマネコに似ていることから「オシキャット」と呼ぶことにしました。
1986年にはTICAに、1987年にはCFAに公認登録されることになりました。
この時の繁殖家たちが行った交配は、デイリーの作出したライン(血統)に拘らず、新たにアビシニアンとシャムを使って、デイリーとは異なる血統を作出したことも多かったようです。
オシキャットはヨーロッパにも輸出されたり、イギリスやドイツでも独自に繁殖が行われ、1998年にはイギリスのGCCFにも登録されることになりました。
ヤマネコに似ていますが、意外にもその血は混じっていません。
特徴
標準的な体重は3.5kg~6kg程度になります。
スポット柄に、光沢のあるつややかな毛並みがとても美しい猫です。
中型からやや大型のセミフォーリンタイプです。
大きなアーモンド型の目には、目元にクレオパトララインがあり、美形を際立たせています。
目の色はイエロー、ゴールド、グリーンなど、ブルー以外のすべての色があります。
オシキャットは代表的なタウニーと呼ばれるブラウンスポットの他に、チョコレート、シナモン、ブルー、ラベンダー、フォーンとこれらのシルバー、エボニーシルバーの計12色が公認されています。
性格
オシキャットは、とにかく人間が大好きだそうです。
知らぬ人にも近づいていって「触ってほしい」とおねだりする社交性の高い猫です。
そして、とても頭がよく投げたものを拾ってきたり、リードをつけて一緒に散歩することも可能な子もいるようです。
また、オシキャットは猫が嫌いなはずの水を怖がらない場合も多いです。
オシキャットは飼い主家族からの愛情を強く求めてきます。
野性的な見た目とは裏腹に、甘えん坊で可愛いところが魅力のオシキャットです。
一人でのお留守番はあまり得意ではないので気をつけましょう。
飼い方
遊び好きで活発、高い所も好きですが、体がやや大きいためキャットタワーは安定したものを用意しましょう。
外見に似合わずやや弱気で依存心があるため、猫同士の争いでは負けてストレスになってしまうかもしれません。
オシキャットの被毛は短いので、お手入れは週に1回から2回程度ブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげましょう。
完全室内飼いにした方が、安全に過ごさせることができます。
かかりやすい病気
膀胱炎
膀胱に炎症が起こる病気で、細菌の感染や尿結石などにより膀胱が傷ついたことが原因で起こります。
頻繁にトイレに行くのに、なかなかおしっこが出ない、一回のおしっこの量が少ない、いきんだり辛そうにしている、尿の臭いがいつもと違ってきたなどの症状が見られたら膀胱炎を疑いましょう。
猫の膀胱炎の多くが、はっきりとした原因が特定できない特発性膀胱炎で、特に若齢の猫の発症率が高いとされており、原因の1つとしてストレスが考えられています。
猫にとってのストレスとは、入院、ペットホテル、引っ越しなど、環境の変化によるものや、騒音がほとんどとされています。
また、猫はきれい好きな動物であるため、トイレ環境の変化にも敏感です。
膀胱炎は1~10歳の猫に多いと言われており、原因として半分以上が特発性膀胱炎だと言われています。
膀胱炎は直接的には命に関わる病気ではありませんが、排尿痛があるため早めに適切な治療を行う必要があります。
膀胱炎を再発させないため、さらに予防するために何より大切なのが、猫のストレスを軽減させることです。
予防のため猫に水を多く飲ませる工夫も必要です。
猫は新鮮な水を好みますので、水はこまめに取り替えてあげましょう。
皮膚疾患
猫の皮膚病にはいくつかの原因があります。
【ストレスが原因の猫の皮膚病】
ストレスが原因で猫が皮膚病になってしまう事は多いそうです。
猫は自由気な性質を持っているので、突然それが制限されるとストレスを感じてしまいます。
飼い主さんに遊んでもらえなかったり家具などの配置が変わったりする事でもストレスを感じ皮膚病になる事があります。
【ノミやダニが寄生する猫の皮膚病】
寄生虫が原因のものもあります。
猫には「ネコノミ」というノミや「マダニ」が寄生しやすく、これらが原因で痒がることがあります。
一度寄生してしまうと駆除するには薬品などを使わなくてはいけませんが、放置しておくことで猫の皮膚病がひどくなってしまうので病院に相談する事がおすすめです。
猫のお気に入りの場所などに必ず寄生していると考えられるので、掃除は念入りに行ってください。
【アレルギー性の皮膚病】
アレルギーによって猫が皮膚病になる場合も多いです。
猫によってアレルゲンとなる物質はそれぞれですが、フードの成分が体に合わなかったりと、原因は様々あるのでアレルギー性の皮膚病にならないためには、しっかりと注意深く見ていく必要があります。
【カビによる皮膚病】
猫が皮膚病を起こす原因として真菌(カビ)による感染があります。
カビによる皮膚病は、フケが出たりかさぶたができたり、時には円形脱毛を起こしたりしますが、他の皮膚病の原因と違って痒みが酷く無いのが特徴です。
ただ細菌の二次感染が起きたときには痒みがひどくなります。
また、人間の水虫なども猫に感染して皮膚病にしてしまう事があるので要注意です!!!!
症状は、“痒み”・“脱毛”・“発疹”・“かさぶた”などです。
猫は皮膚病によって傷ができると自分で舐めて治そうとしますが、傷めた皮膚を更に悪化させてしまいます。
病院では猫の皮膚病によって注射や投薬、治療を行っていきます。猫が皮膚病になって血が出るほど掻いてしまったり、様々な症状が出る前に早めに治療をしてあげましょう。