バセットハウンドの特徴・性格、かかりやすい病気はどんなの?

バセットハウンドの特徴や性格、かかりやすい病気についてご説明します^^
特徴
フランス原産のバセットハウンドの最大の特徴は嗅覚です。
ずば抜けた嗅覚を持つ犬種で、犬界最強とも言われるブラッドハウンドに次ぐとも言われるほど。
そして犬界の中でも最も温厚で呑気な性格をしているとも言われる事もバセットハウンドの特徴と言えます。
鳴き声は長く太めの独特な響きがあるという特徴があり、これは雌であっても雄と勘違いをするほど太めの声で鳴くそうです。
アメリカには1880年代後半頃から輸出されると共に人気が上昇し、映画やテレビドラマ、CMやバラエティに出演し、漫画やアニメなどのキャラクターにと、たびたび使われるようになりました。
中でも、靴メーカーの商標となったジェイソンという名前のオスは、アメリカのみならず世界中で最も有名なバセットハウンドとなりました。
平均体重は20kg前後の中型犬です。
バセットハウンドの毛色はブラック&ホワイト&タンのトライカラー・ブラウン&ホワイト・レッド&ホワイトやレモン&ホワイトのバイカラーがよく知られています。
性格
バセットハウンドはのんびりとして穏やかで、猟犬なのに争いごとを好まない、辛抱強い優しい犬ですがマイペースで頑固な一面を持ち合わせています。
例えば匂いに対しては敏感なので、散歩の途中、気になる匂いを見つけると、どこまでも追跡したがるなど。
もちろん子供の相手も上手で、他の犬とも仲良くすることができます。
ウサギ狩りの猟犬であるため、よその家のウサギやフェレットなどに対しては注意が必要です。
比較的飼いやすい犬種であることは間違いありません。
お手入れ方法
バセットハウンドは猟犬ではありますがスポーティに脚力を使うタイプではないため、多くの運動量は必要ありません。
1日1時間くらいの散歩で十分で、ゆったりしたペースの散歩で十分です。
胴長の体型によりヘルニアになりやすい傾向があるため、体つくりをする若犬の時期はしっかりと運動をして、筋肉をつけておきましょう。
屋外飼育はお勧めしませんので、室内飼育をするようにしましょう。
短毛で被毛の手入れは楽ですが定期的なブラッシングはしてあげるようにしましょう!
顔や体の大きなしわには汚れがたまりやすくなります。
しわの間の汚れは綺麗な布でこまめに拭き取るようにしましょう。
ややよだれが多く、また垂れ耳のため外耳炎などには注意が必要でしょう。
かかりやすい病気
バセットハウンドは遺伝性疾患の種類が比較的多い犬種で、体型に起因する関節の病気や、眼病が多くあります。
緑内障
眼の中の圧があがる、痛み・視力の低下・失明などの視野に障害がでてしまう病気です。
“原発性緑内障”と“続発性緑内障”に分けられ原発性緑内障は生まれつきの場合をいいます。
続発性緑内障は白内障・ぶどう膜炎・水晶体脱臼など他の疾患が原因で緑内障が起きる場合です。
症状は充血や角膜・結膜の浮腫・牛眼などが見られます。
それによって元気がなくなったり、食欲がなくなったりもします。
治療法は点眼薬・内服の他、外科療法があります。
違和感を感じたら直ぐに病院へ連れていきましょう。
緑内障の治療には現在下記のような点眼薬も使われています。
ちろん病院で診てもらうことが治療法となりますが、薬に関しては通販などでも購入することができます。
緑内障が進行してしまう前に使用するとより効果的です。
緑内障治療のためのお薬⇒
チェリーアイ
チェリーアイは第三眼瞼が外に飛び出してしまった状態の事です。
炎症を起こして腫れあがった第三眼瞼がサクランボのように見える事から「チェリーアイ」と呼ばれています。
飛び出した第三眼瞼が角膜や結膜を刺激する事で角膜炎や結膜炎を引き起こします。
この病気は先天性と後天性に分類され先天性の場合は結合組織によって繋ぎとめる力が弱くなります。
後天性の場合は、目やその周囲に外傷を負っている場合や、目の奥に腫瘍がある場合にみられます。
症状としては目を擦ったり、瞬きの回数が増えたり、涙が流れたり、充血します。
治療法は飛び出した第三眼瞼が小さければ抗炎症薬の点眼などです。
あとは外科手術による整復手術が必要となります。
膿皮症
膿皮症は常在している【ぶどう球菌】が大量に発生して起こる皮膚炎です。
小さな膿の湿疹から、次第に大きな湿疹に変わり広がります。
感染した皮膚を放置しておくと穴が開いたり、悪臭を放ったりする恐ろしい皮膚炎です。
治療は、抗生物質を飲ませたり殺菌性の強いシャンプーを使ったりします。
膿皮症の治療には現在下記のような軟膏も使われています。
ちろん病院で診てもらうことが治療法となりますが、薬に関しては通販などでも購入することができます。
副作用も少ないので自宅に常備していると安心なのではないでしょうか。
膿皮症の治療薬⇒
真菌性皮膚炎
皮膚に潜伏している【カビ】によって引き起こす皮膚炎です。
免疫力が低下したりするとカビが感染してしまいます。
治療にも時間が長くかかってしまいます。
脂漏症
脂漏症は【マラセチア皮膚炎】とも呼ばれ、マラセチアという常在菌が活発になることで起きる皮膚炎です。
脂っぽくなったり、ベタついたフケが出て痒くなるタイプと、乾燥して皮膚の表面がカサカサになるタイプがあります。
脂漏症の場合はシャンプーも専用のものがあるので、変えてあげる必要があります。
シャンプー以外に食事が原因で発症する場合もあるのでドッグフードの見直しもする場合があります。
脂漏症の治療には現在下記のようなシャンプーも使われています。
もちろん病院で診てもらうことが治療法となりますが、シャンプーに関しては通販などでも購入することができます。
痒そうにしていたら自宅でも直ぐにシャンプーしてあげれるので人気です。
マラセチア皮膚炎治療のシャンプー⇒
外耳炎
垂れ耳のワンコがなりやすい病気です。
通気も悪く、湿気などで衛生状態が悪いと炎症が起こります。
イヤークリーナーを使って定期的に掃除してあげる必要があります。
犬はピンポイントで耳を掻くことが出来ないので注意してあげましょう!
外耳炎・中耳炎の予防には現在下記のような耳用の消毒液が使われています。
もちろん病院で診てもらうことが治療法となりますが、薬に関しては通販などでも購入することができます。
予防薬なども揃っていますのでチェックしてみるのもいいですね。
耳の消毒液⇒
気管虚脱
気管が扁平に変形することで酸素を十分に吸えない病気です。
そうなると呼吸困難になり、体温調整が出来なくなり命の危険にさらされる場合もあります。
症状としては“息が荒くなる”・“ヨダレが出る”・“チアノーゼ”です。
原因は遺伝だったり、老齢により気管周辺筋力の弱化・肥満などがあります。
心臓に負担がかかかりやすい夏場に発症しやすいと言われているので、気管へ負担をかけないように日頃から気をつけましょう。