イングリッシュセッターの特徴・性格、かかりやすい病気はどんなの?

イングリッシュセッターの特徴や性格、かかりやすい病気についてご説明します^^
特徴
イングリッシュセッターはイングランド原産の世界で最も有名なセッター種です。
多くは実猟犬として飼われていますが最近では、ペットやショードッグとしても活躍しています。
イングリッシュセッターは14世紀にスペインからイギリスに持ち込まれた巣マニエルが起源と考えられています。
獲物を見つけると、その場に座り込み飼い主へ知らせる為【座るスパニエル】という意味でセッティングスパニエルとも呼ばれていた時代があります。
その後イギリス人のエドーワード・ラヴェラックがの熱心の繁殖によってラヴェラックセッターとラヴェラック氏が作ったセッターを基礎にルーエリン氏の手によって作出された猟能力の高いセッター2つを統合する形で“イングリッシュセッター”という犬種名で呼ばれることになりました。
なお、ルーエリン氏のセッターはイギリスからアメリカへ多く輸入され大変な人気となったそうです。
日本へイングリッシュセッターが来たのは明治時代ですが、優秀な猟犬として猟師たちに歓迎され現在もイングリッシュセッターは現役で猟犬として働いています
平均体重は25kg~30kgの大型犬です。
イングリッシュセッターの毛色はキャンパスに絵の具をこぼして水玉をばらまいたような独特の“ベルトンカラー”という柄が特徴です。
ブラック&ホワイト・オレンジ&ホワイト・レモン&ホワイト・レバー&ホワイトなどホワイトの入るカラーはベルトン模様が好ましいとされています。
トライカラーはブラック&ホワイト&タン・レバーベルトン&タンです。
性格
イングリッシュセッターは穏やかで人懐っこい性格です。
知らない人や他の犬たちとも仲良く付き合っていくことができます。
寂しがり屋な甘えん坊な一面があり、飼い主と共同作業を好みます。
長時間の留守番は苦手でもあります。
幼い頃はとてもヤンチャで好奇心旺盛な為、人間の持ち物を噛み壊したりすることもあります。
この時期に厳しく叱るとイングリッシュセッターは自分のことが悪いと思わないので、ただ飼い主さんは機嫌が悪いとしか思いません。
基本的には狩猟犬の犬の性格をよく残しているので、飼い主の言うことは素直に聞いてくれる性質があります。
お手入れ方法
現役の猟犬として働いているイングリッシュセッターは心身の健康と信頼関係を育てる為、多くの運動を必要とします。
散歩は1日1時間以上。遊びやゲームを交えてたっぷりと時間を取ってあげるようにしましょう。
賢く、辛抱強く、服従心も十分あるので、しつけは難しくありません。
家族の中で充分な愛情を注いで子犬の頃から育てる事が重要です。
被毛は長いのでゴミなども絡まりやすいです。
手入れはブラッシングを毎日、散歩後にもしてあげるとよいでしょう。
かかりやすい病気
大型犬にしばしば見られる、股関節形成不全や肘関節形成不全が起きることがあります。
股関節形成不全症
太ももの骨と骨盤とを結合する股関節の形が先天的に異常な状態をいい、股異形成とも言われています。
子犬の頃は症状が見られず半年頃から以上が見られるようになります。
症状としては、歩行時に腰が左右にゆれたり、運動を嫌ったり、スキップのようなしぐさをするようになります。
原因は遺伝だったり、成長して股関節に力が加わると骨盤の形成に影響があるとのこと。
常に愛犬の様子を見て少しでも様子がおかしい時は医師の診断を受けましょう。
肘関節形成不全
前腕部と上腕部を連結する肘関節に異常が発生した状態のことです。
関節がうまく噛み合わなくなり、痛みや運動障害を引き起こしてしまいます。
症状は“歩き方がおかしい”・“運動を嫌がる”・“前脚の形がおかしい”・“関節に水が溜まる”・“変形性関節症の併発”などがあります。
原因は遺伝もありますが、過度な機械的ストレスがあり機械的ストレスについては骨が成長する4か月~10か月あたりに激しい運動、急激な体重増加が原因になる場合もあります。
治療法は外科手術・安静治療・投薬治療などありワンちゃんの症状によって医師と相談しましょう。
イングリッシュセッターは遺伝的に先天性難聴が起きやすい犬種です。
先天性難聴
先天性難聴の多くは遺伝性によるものが考えられます。
症状は生まれたばかりの赤ちゃんの頃から音に反応しないことで診断されます。
遺伝性難聴には残念ながら治療法がありません。
子犬の時に呼んでも振り向かない場合、生まれつきの難聴が考えられます。
犬の難聴に早く気づくためには、日ごろから犬笛を吹くなどして、注意を向けることが出来るかどうかを確認することも必要です。
胃捻転
胃捻転はなんらかの原因で胃が捻転してしまい、胃の内容物が発行し、発生したガスが胃をパンパンにするほど充満して、その胃が捻転する状態です。
捻転することによって胃は、周りの臓器を圧迫します。
圧迫された臓器は壊死してしまうなど全身に影響を及ぼし、最悪のケースでは死に至ることもあります。
胃捻転を起こした場合には直ぐに処置をしないと、なかなか助からない緊急性の高い病気です。
症状としては“吐きたいのに吐けない”・“大量のよだれ”・“落ち着きがなくウロウロする”・“腹部を舐める”・“お腹が腫れる”・“食べたがらない”などです。
原因は“食後すぐの運動”・“ドカ食い”・“胃でガスを発生しやすい食べ物の接種”・“ドッグフードなど胃で急激に膨らむ食事の接種”・“ストレス”・“加齢”・“遺伝”などと言われていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
はっきりとした原因がわかっていない為、予防方法はありませんがリスクを減らす為にも食後直ぐの運動やドカ食いなどは避けた方がいいでしょう。