セントバーナードの特徴・性格、かかりやすい病気はどんなの?

セントバーナードの特徴や性格、かかりやすい病気についてご説明します^^
特徴
筋肉質でガッチリした体型で、三角形の大きめの垂れ耳と太くて長い尾が特徴的でもあります。
セントバーナードの先祖犬は、ローマ帝国(現イタリア)が連れていた軍用犬のモロシア犬とされています。
モロシア犬がこの地に入ったのは紀元2世紀頃と推定されていますが、当初は番犬として飼われていたようです。
数少ない山中の農家などに飼育され使役犬として働いていましたが、17世紀に入って深い雪中でもひるまずに進む体力や勇気、軍用犬として身に着けた探索能力が認められ改良が進むことになります。
この頃、聖ベルナ―ル僧院へ寄贈された犬たちが、現在のセントバーナードの基礎となりました。
イギリスに入った19世紀初め頃、セントバーナードは絶滅の危機を迎えていました。
長い間、狭いエリアの限られた個体で近親繁殖を繰り返していたことから、重い遺伝性疾患で長く生きられない犬が続いたのです。
最初に短毛のセントバーナードが活躍していましたが、同種での交配が続くと遺伝子に異常が出るため、ニューファウンドランドと交配することになりました。
その結果長毛のセントバーナードが誕生したそうです。
体重は50kg~91kgの大型犬です。
セントバーナードはホワイトの地色にレッドブラウンの斑またはブランケットがあります。
レッドブラウンに少しブリンドルが入ったものや、イエロー寄りのブラウンなども認められています。
性格
セントバーナードの性格は温厚で無駄吠えや攻撃性がなく状況判断に優れています。
幼犬の頃はやんちゃな一面もありますが、成犬になるにつれて落ち着いてきます。
なので室内で飼育することもできますよ。
のんびりしていて我慢強いので、子供とも安心して遊ばせることができるのもうれしいですね♪
大きい体ではありますが、甘えん坊なので、そのギャップがたまりませんね。
お手入れ方法
セントバーナードは寒い国の犬のため、日本おような高温多湿には弱いです。
きちんと室温管理のできる場所での飼育をおすすめします。
体の大きなセントバーナードですから、家屋の広さも検討しなくてはいけません!
毛質は短毛・長毛どちらもダブルコートで下毛は暑い為、週3回以上、できれば毎日ブラッシングをして湿気のないように毛に空気を含ませてあげましょう。
運動不足になると太って関節に負担をかけてしまいます。
散歩は1日2回1時間以上しっかりと歩いて、強い体を作ってあげましょう。
かかりやすい病気
遺伝性疾患の多いセントバーナードですが、股関節形成不全の素因のある個体が大変多いことでも知られています。
股関節形成不全症
太ももの骨と骨盤とを結合する股関節の形が先天的に異常な状態をいい、股異形成とも言われています。
子犬の頃は症状が見られず半年頃から以上が見られるようになります。
症状としては、歩行時に腰が左右にゆれたり、運動を嫌ったり、スキップのようなしぐさをするようになります。
原因は遺伝だったり、成長して股関節に力が加わると骨盤の形成に影響があるとのこと。
常に愛犬の様子を見て少しでも様子がおかしい時は医師の診断を受けましょう。
短頭種気道症候群
短頭種がなりやすい気道の病気です。ですがセントバーナードも起こりやすいとされています。
気管狭窄……気管の一部が遅くなっている状態を気管狭窄と呼び、息がしずらくなる病気です。肥満でもなってしまうので注意しましょう!
軟口蓋過長症……上あごの奥の柔らかい部分である軟口蓋が通常より長いことで気道を塞ぎ、呼吸が妨げられて起こる呼吸器系の疾患です。生まれつきの場合が多いですが高齢になって表れることもあります。
胃捻転
胃捻転はなんらかの原因で胃が捻転してしまい、胃の内容物が発行し、発生したガスが胃をパンパンにするほど充満して、その胃が捻転する状態です。
捻転することによって胃は、周りの臓器を圧迫します。
圧迫された臓器は壊死してしまうなど全身に影響を及ぼし、最悪のケースでは死に至ることもあります。
胃捻転を起こした場合には直ぐに処置をしないと、なかなか助からない緊急性の高い病気です。
症状としては“吐きたいのに吐けない”・“大量のよだれ”・“落ち着きがなくウロウロする”・“腹部を舐める”・“お腹が腫れる”・“食べたがらない”などです。
原因は“食後すぐの運動”・“ドカ食い”・“胃でガスを発生しやすい食べ物の接種”・“ドッグフードなど胃で急激に膨らむ食事の接種”・“ストレス”・“加齢”・“遺伝”などと言われていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
はっきりとした原因がわかっていない為、予防方法はありませんがリスクを減らす為にも食後直ぐの運動やドカ食いなどは避けた方がいいでしょう。