ロットワイラーの特徴・性格、かかりやすい病気はどんなの?

ロットワイラーの特徴や性格、かかりやすい病気についてご説明します^^
特徴
ロットワイラーは原産地はドイツです。
最も古い歴史を持つ犬種のひとつで、愛称は“ロッティ”とも言われています。
ロットワイラーは古代ローマ帝国時代に牧畜犬として活躍し、ローマ軍がヨーロッパに遠征する際には、兵舎や牛の群れを護衛していました。
その後、軍隊と一緒に南ドイツに定住するに至りました。
20世紀以降、ロットワイラーたちは、卓越した体力と勇敢さを買われて、警察犬や軍用犬として、また税関など犯罪の侵入を水際で防止するために、また山岳救助犬として世界中で使われています。
体重は50kg前後の大型犬です。
ロットワイラーはブラックを基本に、顔や体の各所にタン・マーキングが入ります。
性格
ロットワイラーは温厚で落ち着きがあり、飼い主や家族に献身的に尽くす従順な性格をしています。
家族を守ろうとする警戒心が強く、護衛能力も高いです。
賢い犬種別のランキングでも9位につけており、非常に学習能力が高く物覚えが良いのが特徴です。
番犬として有能であるものの、訓練を間違えれば時に行き過ぎた防衛本能を示すことがあります。
お手入れ方法
ロットワイラーは体の大きさの割に体重が大変重く、筋肉質であるため体重以上の力がある犬です。
子犬の頃から十分なしつけと訓練を行わなければ、散歩が不可能なほど引きずられてしまいます。
体力に見合った運動を毎日行う必要があり、少なくとも毎日1~2時間以上の散歩を行いましょう。
防衛心が過剰にならないために、子犬の頃から社会性を育てることが大切です。
力の弱い子犬、若犬のうちに、多くの犬、多くの人とふれあう経験を持たせるのがいいでしょう!
上手くできなくてもすぐ怒ったりせず、忍耐力を持ってゲームのように楽しく行えばきっと成功するはずです。
ロットワイラーは抜け毛は少なく、被毛の手入れは楽で、定期的なブラッシングやシャンプーで維持できます。
かかりやすい病気
股関節形成不全症
太ももの骨と骨盤とを結合する股関節の形が先天的に異常な状態をいい、股異形成とも言われています。
子犬の頃は症状が見られず半年頃から以上が見られるようになります。
症状としては、歩行時に腰が左右にゆれたり、運動を嫌ったり、スキップのようなしぐさをするようになります。
原因は遺伝だったり、成長して股関節に力が加わると骨盤の形成に影響があるとのこと。
早期発見するためにも常に愛犬の様子を見て少しでも様子がおかしい時は医師の診断を受けましょう。
胃捻転
胃捻転はなんらかの原因で胃が捻転してしまい、胃の内容物が発行し、発生したガスが胃をパンパンにするほど充満して、その胃が捻転する状態です。
捻転することによって胃は、周りの臓器を圧迫します。
圧迫された臓器は壊死してしまうなど全身に影響を及ぼし、最悪のケースでは死に至ることもあります。
胃捻転を起こした場合には直ぐに処置をしないと、なかなか助からない緊急性の高い病気です。
症状としては“吐きたいのに吐けない”・“大量のよだれ”・“落ち着きがなくウロウロする”・“腹部を舐める”・“お腹が腫れる”・“食べたがらない”などです。
原因は“食後すぐの運動”・“ドカ食い”・“胃でガスを発生しやすい食べ物の接種”・“ドッグフードなど胃で急激に膨らむ食事の接種”・“ストレス”・“加齢”・“遺伝”などと言われていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
はっきりとした原因がわかっていない為、予防方法はありませんがリスクを減らす為にも食後直ぐの運動やドカ食いなどは避けた方がいいでしょう。
大動脈弁狭窄症
大動脈弁の部位が狭くなってしまうことにより、血液のうっ滞がおこることです。
そのため、心臓は体が必要としているだけの血液量を全身に送ろうと、普段よりも強い力で血液を送り出そうとします。
心臓が頑張ることにより、最初は日常生活に支障がでることはありませんが、頑張りすぎてしまった心臓はやがて疲弊し、心臓全体の力が弱まってしまうことにより、様々な症状(疲れやすい、運動をしたがらない、咳など)がみられるようになります。
心臓の疲弊が蓄積していくと、不整脈や突然失神をしてしまう・肺に水が溜まってしまう肺水腫という症状などを起こすこともあり、最悪の場合は突然死を起こすこともあります。
原因の多くは先天性で遺伝によって発症することが多いと言われています。
初期症状が分かりづらく、診断時には症状がすすんでいることもあります。
先天性によるものが多いため、残念ながら予防方法はありません。
早めに発見することが重要な病気のため、定期的な検診を心がけましょう。
骨肉腫
犬の骨肉腫とは、骨に含まれる組織がガン化した状態のことです。
骨肉腫の8割近くが四肢にできるといわれています。
四肢に骨肉腫ができると、軽度の跛行が初期症状としてあらわれ、この時期は骨肉腫特有の症状はありません。
しかし、だんだんと痛みが強くなっていき、症状が進行すると高い確率で肺に転移することがわかっています。
骨肉腫はとにかく痛みが強いことが特徴です。
そのため、痛みをコントロールするという治療を行います。
残念ながら断脚などの治療を行っても高い確率で肺へ転移してしまうため、その余命は数か月といわれています。
骨肉腫はとても難しい病気のため、異変に気付いたらとにかく迅速な対応が必要です。