応急処置の目的と心得

概要
もしも愛犬がケガをしてしまったとき、どのような処置を行えばいいでしょうか。そのときに飼い主にできる一番の応急処置は、犬の状態を把握することです。治療を行うのは専門家である獣医師ですので、治療の大きな手がかりになる必要な情報を正確に伝えることが飼い主の役目です。
とはいえ、病院へ連れて行く前にできるとりあえずの処置についても知っておくと役に立ちます。状態を悪化させないための応急処置とチェックすべき項目についてご紹介します。
チェックすること
・体をくまなく触ってみて異常がないか確認する
・呼吸数や息の荒さ、呼吸する音に変化はないか
・心拍数や脈拍数が正常か確認する
・ショック状態ではないか確認する
・歯ぐきや舌、目の色に異変はないか
犬自身が気が動転していたり痛みがあると、立ったり座ったりするのを嫌がることがあります。指示に従わなくても決して叱らないようにしましょう。また、犬の年齢・性別・体重・平熱・病歴などの基本的な情報があると治療の手助けになります。受診する際にメモなどを持参するとよいでしょう。
救急箱を常備しよう
もしものときに慌てないためにも、ペット用の救急箱を常備しておくと安心です。体温計の電池切れや、はさみやピンセットのサビつきなどはこまめに確認しましょう。救急箱に備えておきたいものをご紹介します。
・包帯(伸縮性のあるもの)
・ガーゼ
・脱脂綿
・ばんそうこう(複数の大きさのものを揃えておくとよい)
・スポイト(薬を飲ませるときに使用)
・先の丸いはさみ
・鉗子
・爪切り
・ピンセット
・体温計(犬専用のもの、または市販のデジタル体温計)
・オキシドール、消毒用アルコール(道具の消毒にも使える)
・ひも(口輪としても使える)
・イヤークリーナー
・目薬、耳薬、止瀉薬など常備薬
・大きめのタオルなどもあると便利