観察ポイント~注意すべきしぐさや行動~

犬は自分で体調の変化を知らせることができません。飼い主が愛犬の変化にすぐに気づいてあげられるように正常な状態とチェックポイントをしっかり把握しておきましょう。
目次
愛犬のしぐさや行動をチェックしよう
毎日のしぐさ、行動、声などからも体の状態の変化を読み取ることができます。気になる行動がないか、ふだんのコミュニケーションを通じて確認してみましょう。
呼吸を確認
・良い状態
一定のリズムで呼吸が安定している。なお、体の大きさや季節によって呼吸数が変化するので、ふだんの呼吸のリズムを把握しておくとよい。
・こんな時は要注意
せきが出る
呼吸が苦しそう
呼吸のリズムが速い
運動後の呼吸の乱れが激しい
のどから音が出る
声を確認
・良い状態
いつもより鳴く回数が多かったり、甘えるような鳴き方をする場合は痛みや精神的な問題が原因である場合もある。鳴き方や声がいつもどおりかチェックする。
・こんな時は要注意
声がかすれている
背中を丸めて甘えた声を出す
痛みを訴えるような鳴き方
歩き方を確認
・良い状態
元気よく歩いたり走ったりしている。夏は地表からの熱で歩き方がおかしくなることがあるので、散歩のときなどは注意する。
・こんな時は要注意
歩くのを嫌がる
足を引きずるようにして歩く
片方の足をあげて歩く
足に力が入っていない
足が曲がっている
けいれんを起こす
足が麻痺しているように見える
食欲を確認
・良い状態
よく食べるのに、体重が減ってきたりやせてきたりする場合は要注意。ふだんの食事量で満足しているなら問題はない。
・こんな時は要注意
急に食欲が落ちる
徐々に食事量が減ってくる
食欲にムラがある
便などの異物を口にする
明らかに異常な食欲
よく食べるのに痩せてくる
食べた後に吐く
水を飲む量が明らかに多い
水を飲まない
「痛い」「つらい」など言葉で伝えられない代わりに、犬は鳴き方で飼い主に伝えようとしているのかもしれませんね。心の問題である可能性もあるので、ふだんよりも注意深く見守るようにしましょう。また、食欲には体の異変が顕著にあらわれます。食べる量や体重に異変が続くようであれば病院で相談してみるのもよいかもしれません。